【Dr.河合の包茎コラム第10回】いつまで待つべき?包茎が自然に改善される年齢について
- 【記事執筆】
河合 成海
アトムクリニック院長
包茎治療実績15,000件以上。包茎で悩む男性に役立つコラムをお届けします。
自然に剥けて露茎(ろけい)になる仕組み
人は出生時、亀頭は包皮で覆われ多くは亀頭と包皮は癒着したいわゆる真性包茎で生まれてきます。二次性徴に伴って癒着は剥がれ、包皮口は広がって露茎できるようになり成人型の陰茎となります。
成長の過程で包皮口が広がりきらなかったまま成人した場合、真性包茎、カントンタイプ、仮性包茎(狭窄あり)といった状態になります。
原因は不明ですが、小児期に包皮を翻転する機会が少なかった、マスターベーションの仕方の差異などが考えられます。
二次性徴とともに陰茎は成長し大きくなっていきます、それに伴い皮膚が伸びていきます。また風呂で剥いて洗う、早朝勃起やマスターベーション、性行為などにより少しづつ露茎していくものだと考えられます。
成人型になってからの包茎は放置していても解消されません。成人型になるまでに包皮を剥く練習をお風呂などで定期的に行うことが必要です。
包茎は亀頭を露出できないか露出に問題のあることを指しますので、皮が被っていても問題なく(狭くない)露出できれば本来は包茎とは言いません(仮性包茎)。
自然に露茎になることは何歳頃まで待ってよいか
性器の二次性徴は18〜20歳ごろまでに終わり成人型となりますので、その頃判断をすれば良いと思います。20歳以降は自然と包茎が解消されることはないと考えます。
成人型でも真性包茎、カントンタイプ、仮性包茎、常時露茎タイプと個人差があります。
包茎は手術するべきなのか
医学的に手術が必要な状態は、真性包茎、カントン状態、繰り返す包皮炎など病的な状態がある場合です。
普段は被っているが剥く時や勃起時に狭窄のない仮性包茎は、病的な合併症(繰り返す包皮炎、汚れ、多発性のコンジロームで包皮切除が治癒に有利な場合)などが生じない限り医学的には手術の必要性はありません。
以下に示すような理由で整容的に手術が行われます
- 平常時に包皮が被っている見た目が気になる(銭湯など)
- 包皮の炎症を繰り返す
- 毛が絡む
- 臭いが気になる
- 勃起時にも包皮が被るため、ゴムがズレやすい
- 介護の段階になった時に清潔でいたい
- 最後の時を迎える時の見た目を良くしたい
河合成海
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