【Dr.河合の包茎コラム第02回】嵌頓(カントン)包茎とは?原因から改善方法まで解説
- 【記事執筆】
河合 成海
アトムクリニック院長
包茎治療実績15,000件以上。包茎で悩む男性に役立つコラムをお届けします。
嵌頓包茎の症状
※ここでいう嵌頓包茎は包皮口に狭窄のある方を指します、剥くことに支障がない方から嵌頓状態(絞扼してしまい元に戻せなくなる)を引き起こす可能性のある重篤なものまで含みます。
嵌頓包茎(カントンタイプ)は包皮口が狭くなっているのが特徴です。
以下の状態があればこのタイプと言えます。
- 平常時剥くことが困難
- 剥いたままにしておくと包皮が浮腫んでしまう、または戻せなくなったことがある
- 軽度の狭窄では支障がないことが多いが、勃起時に狭い部分に力がかかってしまい環状に傷ができやすい(包皮炎を繰り返す)
嵌頓包茎になってしまう原因
人は出生時、亀頭は包皮で覆われ多くは亀頭と包皮は癒着したいわゆる真性包茎で生まれてきます。二次性徴に伴って癒着は剥がれ、包皮口は広がって露茎できるようになり成人型の陰茎となります。
成長の過程で包皮口が広がりきらなかったまま成人した場合、真性包茎、カントンタイプ、仮性包茎(狭窄あり)といった状態になります。
原因は不明ですが小児期に包皮を翻転する機会が少なかった、マスターベーションの仕方の差異などが考えられます。
嵌頓包茎であることのデメリット
あまり剥かないことが多いため恥垢が溜まりやすく不衛生です。
勃起時にはつっぱり痛みを伴うこともあるため性交渉は困難なことがあります。
嵌頓状態を起こすと血管・リンパ菅の循環不全をきたし浮腫状に腫れて痛みを生じます、放置しておくと皮膚の感染・壊死をきたすことがあります。
嵌頓包茎の改善方法
嵌頓包茎(包皮口に狭いところがある)を治す方法は手術しかありません。二次性徴が終わった成人では、包皮の変化は望めません。
無理に包皮口を広げようとする器具を使った場合、広がらないばかりか傷をつけてしまうだけで、瘢痕萎縮というさらに狭くなってしまうリスクがあるのでお勧めできません。
小児期など成長途中で行われるステロイド薬外用(皮膚の菲薄化という副作用を利用した包皮口の拡大)も成人した包皮にはあまり効果は望めません。
河合成海
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