【医師監修】亀頭直下埋没法の特徴と費用について
- 【記事監修】
曽山 浩輔
セイコメディカルビューティクリニック勤務
日本美容外科学会 美容外科専門医
日本先進医療医師会 会員
日本産婦人科学会 会員
ラ・サール高等学校卒業、九州大学医学部平成11年度卒業、九州大学医学部附属病院に入局。その後、大手美容外科クリニックの院長を歴任し、現在はセイコメディカルビューティクリニック勤務。
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包茎手術の術式の一つに「亀頭直下埋没法」があります。「仕上がりが自然」「手術跡が目立たない」といった噂を聞いて気になっている人もいると思います。
しかし、手術である以上メリットだけでなくデメリットについても理解しておくべきです。
そこで、
- 亀頭直下埋没法とはどのような術式なのか?
- 他の術式との違いは?
- 泌尿器科でも受けられるのか?
- 保険は適用されるのか?
- なにかデメリットはあるのか?
といった気になるポイントについて詳しく解説します。
また、亀頭直下埋没法の手術費用ですが、各クリニックのWebサイトを見ても明確に書かれていることがない場合があります。
そこで、主要クリニックで亀頭直下埋没法の手術を受けた場合の費用についても紹介します。
亀頭直下埋没法とは
ここではまず、亀頭直下埋没法という術式がどのようなものかを説明します。
複数ある術式の中の一つ
包茎手術の術式ですが、主に以下5つがあります。
- 環状切開術
- 背面切開術
- 亀頭直下埋没法
- 根部環状切除術
- 切らない術式
それぞれの術式について説明します。
環状切開術(かんじょうせっかいじゅつ)
包茎手術の術式として最も一般的な方法です。泌尿器科で行われる手術の多くもこの方法になります。
亀頭を覆ってしまう余分な包皮を、陰茎をぐるっと環状にメスを使って切除し、包皮内側の「内板」と外側の「外板」を糸で縫合します。
簡単な手術ではありますが、見た目への配慮はされずツートンカラーの手術跡が目立ってしまいます。
背面切開術(はいめんせっかいじゅつ)
陰茎の背面(上から自分のペニスを見て見える側)に縦にメスを入れ、横に縫合する方法です。
環状切開術と比較して切除する量が少なく、術後の回復が早いという特徴があります。
その一方で、術後の見た目が不自然になるというデメリットもあります。
亀頭直下埋没法(きとうちょっかまいぼつほう)
基本的には環状切開術と同様に、余分な包皮を環状にぐるっと切除します。環状切開術との違いは縫合を行う場所です。
環状切開術のようにツートンカラーの手術跡が目立たないよう、亀頭直下の位置で縫合を行います。
そうすることで、勃起していない時は包皮に隠れて縫合跡が見えないようになり、勃起時も亀頭の陰に隠れて縫合跡が目立たなくなります。
根部環状切除術(こんぶかんじょうせつじょじゅつ)
環状切開術が陰茎先端の包皮を切除する一方で、陰茎の付け根(根本)部分の包皮を切除する術式です。
傷跡は陰毛に隠れて目立たず、また見える部分の色味も自然なグラデーションとなります。
切らない術式
上記4つの術式が包皮をメスで切除する方法であるのに対し、切らない術式はメスを使用せず、包皮を切ることがありません。
切らない術師にはいくつか方法があり、亀頭を露出させた状態まで包皮を剥いて陰茎の根本で糸を使って固定する「ナチュラルピーリング法」や、陰茎を長くして包皮の余剰を解消する「長茎術」、ヒアルロン酸等を注入して亀頭を大きくし、包皮が亀頭に被るのを防ぐ「亀頭増大」などがあります。
手術跡が目立たないことが最大の特徴
各術式について簡単に説明しました。読んでいただいてお分かりいただいたかと思いますが、亀頭直下埋没法の最大の特徴は「手術跡が目立たない」という点です。
切除をして縫合しますので当然手術跡は残るのですが、勃起していない時は包皮に隠れ、勃起時も亀頭の陰となり目立ちません。
包茎手術を受けた人の中には、見た目のコンプレックスを解消する目的で手術したにも関わらず、手術跡を新たなコンプレックスと感じる人もいます。
亀頭直下埋没法はそういった人の悩みを解消してくれる術式です。
美容医療クリニックでは最も一般的な術式
病院の泌尿器科での包茎手術は健康リスクを取り除くことが目的であり、見た目への配慮はしてくれません。
そのため、泌尿器科では亀頭直下埋没法による手術は行っていません。泌尿器科では「環状切開術」、または「背面切開術」での手術となります。
亀頭直下埋没法は美容医療クリニックで受けることができます。
美容医療クリニックでの包茎手術として最も一般的な術式が亀頭直下埋没法です。
亀頭直下埋没法のメリットデメリット
ここでは、亀頭直下埋没法のメリットとデメリットを紹介します。
メリット
手術跡が目立たない
切除をして縫合しますので当然手術跡は残るのですが、勃起していない時は包皮に隠れ、勃起時も亀頭の陰となり目立ちません。
失敗のリスクが少ない
手術跡が目立たない方法としては「根部環状切除術」もありますが、採用しているクリニックが多くありません。
対して亀頭直下埋没法は包茎手術に対応している美容医療クリニックのほぼすべてが採用している方法であり、失敗のリスクが少ない術式です。
デメリット
費用が高い
亀頭直下埋没法は保険が適用されず、全額自己負担の手術となります。泌尿器科での環状切開術は診察料や処方料を含めても4万円程度ですが、亀頭直下埋没法は7万円~30万円程度の費用が必要となります。
手術費用はクリニックによって異なりますので、複数のクリニックでカウンセリングを受け、費用の比較をしたほうが良いでしょう。
セックスの感度低下
これは切る手術全般に言えることですが、性感帯である包皮内板(皮の内側)を切除するため感度が低下することがあります。
しかし、メインの性感帯は亀頭ですので、セックスやオナニーが気持ちよくなくなるほどではありません。
施術の流れ
ここでは亀頭直下埋没法の施術の流れを説明します。
切除する長さ等の確認
陰茎の長さや余剰包皮の量などを計測し、切除する長さやラインを作図します。
切る長さが足りないと皮余りとなり包茎が解消されず、逆に切りすぎてしまうと勃起した時に突っ張るようになってしまいます。
余剰包皮の切除
続いて、作図に沿ってメスを使って余剰包皮を切除します。
縫合
美容医療用の糸を使い、亀頭に隠れる位置で縫合をします。
糸は抜糸タイプの他、抜糸の必要のない溶ける糸を使うクリニックもあります。仕上がりは抜糸タイプの方がキレイだと言われています。
亀頭直下埋没法の費用
デメリットとして「費用が高い」と前述しましたが、ここでは亀頭直下埋没法の費用について説明します。
保険は適用されない
亀頭直下埋没法は美容医療サービスとなるため、保険は適用されません。手術費用は全額自己負担となります。
保険が適用される包茎手術は、泌尿器科による「環状切開術」「背面切開術」のみであり、「真性包茎」と「嵌頓包茎(カントン包茎)」の患者のみです。
泌尿器科では受けられない
亀頭直下埋没法の治療が受けられるのは、美容医療クリニックのみとなります。泌尿器科では対応していません。
また、美容医療クリニックと言っても全てのクリニックが包茎手術に対応しているわけではありません。亀頭直下埋没法の手術を行っているクリニックで受けることをおすすめします。
亀頭直下埋没法の施術に慣れていて経験豊富な医師の方が、より自然できれいな仕上がりが期待できます。
主要クリニックの費用比較
各クリニックのWebサイトを見ても、料金表に「亀頭直下埋没法」と書かれていないことがほとんどです。多くのクリニックが独自の名称を付けています。
そこで、主要クリニックの亀頭直下埋没法の費用を一覧にまとめましたので参考にしてください。
ただし、この金額はあくまでも目安です。包茎手術の費用はペニスの状態によって追加のオプション治療が必要となることがあります。
正確な治療費は診察を受け、見積もりを出してもらわなければわかりません。適正価格で手術を受けるためにも、最低2~3つのクリニックで診察を受け、費用の見積もりを出してもらい比較することをおすすめします。
クリニック名 | 呼称 | 費用 |
ABCクリニック | Vカット(美容特殊) | 220,000円 |
上野クリニック | 美容治療手術 | 200,200円 |
東京ノーストクリニック | 亀頭直下デザイン縫合 | 33,000円~385,000円 |
メンズライフクリニック | デザインカット | 165,000円 |
皐月形成クリニック | マイクロカット法 | 165,000円 |
※金額はすべて税込です。
まとめ
以上、亀頭直下埋没法について説明しました。
亀頭直下埋没法は手術跡が目立たず、見た目を気にする人におすすめの術式です。
一方で保険が適用されない治療となるため、それなりに費用が高くつきます。
しかし、包茎手術は一生に一度きりの手術です。費用を重視するあまり後悔することのないよう、見た目と費用を天秤にかけてよく検討してください。
石水朋哉
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