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  • 公開日: 2018.06.25
  • 更新日: 2020.04.09

【医師監修】包茎手術の術式について~不要な治療を受けないために~

セイコメディカルクリニック福岡院 院長 曽山浩輔
【記事監修】
曽山 浩輔
セイコメディカルビューティクリニック勤務
日本美容外科学会 美容外科専門医
日本先進医療医師会 会員
日本産婦人科学会 会員
ラ・サール高等学校卒業、九州大学医学部平成11年度卒業、九州大学医学部附属病院に入局。その後、大手美容外科クリニックの院長を歴任し、現在はセイコメディカルビューティクリニック勤務。
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包茎手術にはいくつかの術式があります。そして、術式によって「仕上がり」や「手術費用」が大きく異なってきます。包茎手術を受けるうえで、各術式の特徴は知っておきたいところです。

また、クリニックによっては患者が知らないことをいいことに、本来不要な治療を追加して高額な治療費を請求してくるケースもあります。

そうならないためには包茎手術の術式を理解したうえで、複数のクリニックで診察を受け、見積もりや治療内容を比較することが大切です。

ここでは、

  • 切る手術の術式
  • 切らない手術の術式
  • オプション治療の術式

の3つの項目に分けて、各術式について詳しく解説します。

切る包茎手術の術式

切る手術のイメージ画像

切る包茎手術とは、読んで字のごとく「メスを使って包皮を切る方法」です。

包茎手術において最も確実に包茎を治療する方法であり、ほとんどのケースでこの切る手術が用いられます。

切る手術の中にも以下4つの術式があります。

  • 環状切開術
  • 背面切開術
  • 亀頭直下埋没法
  • 根部環状切除術(バックカット法)

それぞれの術式について詳しく説明します。

環状切開術

環状切開術は、包茎手術の術式として最も一般的な方法です。

亀頭に被ってしまう余剰包皮(余ってる部分)を帯状にぐるっと環状に切り取り、余剰分を少なくして亀頭を露出させます。

病院の泌尿器科で健康保険を使った場合の費用ですが、診療報酬は2,040点となり約2万円です。これに初診料・再診料・処方料(薬代)が加算され、実質負担は4万円程度となります。

保険適用外となる美容医療クリニックの場合の費用は5万円程度です。

ただし、包皮の内板(内側のピンク色の部分)と外板(外に出ている茶色の部分)を縫い合わせることにより、縫合部分を境に急激な色の変化が生じてしまい、いわゆる「ツートンカラー」と呼ばれる手術跡が残る可能性が高いです。

背面切開術

泌尿器科において保険適用となるもう一つの術式が背面切開術です。基本的に小児の真性包茎向けの術式であり、大人に対して行われることは多くありません。

一般的な手術の手順は以下のとおりです。

  1. 包皮の先端を縦に切除する
  2. 包皮を根元に引っ張って亀頭を露出する
  3. 切除した部分を左右に開いて横に縫合する

小児向けの手術の場合、縫合を行わず自然治癒させる方法もあります。

環状切開術と比べて切除する包皮の量が少なくて済み、施術後の回復が早いというメリットがあります。

また、保険適用での診療報酬は740点となり、環状切開よりも安い費用で手術ができます。

ただし、切る量が少ないため解消できる余剰分は少なく、真性包茎を仮性包茎にする手術と考えた方が良いでしょう。

また、包皮のバランスが崩れて不自然な見た目となるケースがあるリスクもあります。

美容医療クリニックでも対応しているクリニックがありますが、仕上がりが不自然になる可能性があるため希望する患者は少なく、対応クリニックは限られています。

亀頭直下埋没法

亀頭直下埋没法とは、一言で説明すると「手術跡が目立たない、自然な仕上がりにする術式」です。

美容医療系のクリニックのほとんどが採用している術式であり、手術跡が目立たないことから多くの患者がこの術式で包茎を治療しています。美容目的の治療が出来ない泌尿器科ではほとんど対応していません。

基本的な手術方法は環状切開術と同じで、余剰包皮を環状にぐるっと切り取ります。環状切開術と違う点は縫合する位置です。

環状切開術は亀頭のおよそ2cm程度下の位置で縫合するためツートンカラーの手術跡が目立つようになりますが、亀頭直下埋没法は亀頭の直下数ミリの位置で縫合するため、傷跡が皮に隠れて目立たなくなり、勃起時も亀頭の陰に隠れて目立たなくなります。

保険は適用されず全額自己負担となり、費用はクリニックによってバラバラですが7万円~20万円程度です。

根部環状切除術(バックカット法)

根部環状切除術はバックカット法とも呼ばれ、手術跡の目立たない術式です。

陰茎の根元の包皮を環状に切除し、包皮を根元に引き寄せて亀頭を露出し縫合します。そうすることで手術跡は陰毛に隠れて目立たなくなります。

また、性感帯である裏スジも温存することが出来るので、セックスの感度が低下することもありません。

ただし、自分で剥くことが出来る仮性包茎の人しか受けられない術式であり、真性包茎や嵌頓包茎(カントン包茎)の人は受けることができません。

切る包茎手術まとめ

以上、切る包茎手術の術式4つについて説明しました。包茎を確実に治したいのであれば、まずは切る手術を検討しましょう。

切る術式4つの特徴を以下にまとめます。

  環状切開術 背面切開術 亀頭直下埋没法 根部環状切除術
保険 適用 適用 適用外 適用外
治せる包茎の種類 真性包茎 不可
嵌頓包茎 不可
仮性包茎
手術跡 目立つ 目立つ 目立たない 目立たない

※環状切開術と背面切開術の費用は保険適用の場合です

切らない包茎手術

切らない包茎手術のイメージ画像

切る手術がメスで包皮を切除するのに対し、切らない手術は文字通り、包皮を切らずに包茎を治す手術です。

切らないため傷跡が残らない、術後の回復が早いといったメリットがありましが、切る手術と比べると確実に包茎が治る方法ではありません。

切る手術には、主に以下3つの術式があります。

  • ナチュラルピーリング法
  • 亀頭増大術
  • 長茎術

それぞれの術式について詳しく説明します。

ナチュラルピーリング法

包皮を根本に引っ張り亀頭を露出させた状態で、美容医療用の糸を使って根本に固定する方法です。

ナチュラルピーリング法という名前のとおり、自然に包皮が剥けたような見た目になります。

亀頭増大術

亀頭にヒアルロン酸など人体に害のないフィラー剤を注入して大きくし、包皮が亀頭に被らないようストッパーの役割とする方法です。

傷跡が残らず術後の回復も早い、さらには亀頭が大きくなるといったメリットがあります。

フィラー剤は一定期間を経過すると体内に吸収され、増大効果もなくります。そうなれば再びフィラー剤を注入する必要があります。

そこで最近では、体内に吸収されにくい高分子ヒアルロン酸等を注入する人が増えています。効果は半永久的に続きますが、1ccあたりの費用が20万円近くするなどとても高いです。

フィラー剤の価格は定着期間が長いものほど高くなります。

長茎術

長茎術とは、体内に埋没している陰茎を引っ張り出して固定し、陰茎を2cm~8cm程度長くする治療です。余剰包皮分よりも陰茎を長くすることで包茎を改善します。

しかし、長茎術で長くなるのは勃起していない状態の陰茎であり、勃起時の状態が長くなることは期待しないほうが良いでしょう。

手術前の診察でどの程度長くなるかは判断することができますので、確実に包茎が解消できるくらい長くなるのであれば治療を受けても良いかもしれません。

また、長茎術には主に以下3つの方法があります。

埋没陰茎長茎手術(切らない長茎術)

クリニックのホームページなどで「切らない長茎術」と書かれている方法です。

ペニスを体内に引き込み埋没させる要因として、恥骨から陰茎海綿体に付着している2種類の靭帯(陰茎ワナ靭帯と陰茎提靭帯)の存在があります。ペニスはこの靭帯によって支えられているのです。

埋没陰茎長茎術では糸を使ってこの靭帯を引っ張り出し固定ます。そうすることで靭帯とともに埋没したペニスが引っ張り出され、長くなるという仕組みです。

埋没陰茎長茎手術(切る長茎術)

ペニスが長くなる仕組みは「非切開式埋没陰茎長茎術(切らない長茎術)」と似ていますが、切開式の場合は靭帯を引っ張って固定するのではなく、靭帯の一部を切除し、ペニスが長くなった状態で再度固定するという方法になります。

切らない長茎術よりも効果が高く、また半永久的に効果が持続すると言われています。

脂肪吸引式長茎術

ペニスの根元付近の脂肪をカニューレと呼ばれる器具で吸引し、脂肪で隠れていたペニスを引き出し長くする方法です。

下腹部に脂肪がついてダイエットしても効果がないという中年より上の年代の方で埋没陰茎長茎術とセットで行う人もいます。

切らない包茎手術まとめ

以上、切らない包茎手術について説明しました。

傷跡が目立たない、術後の回復が早いといったメリットがある一方で、確実に包茎が治る方法ではありません。

また、切る手術と比べて手術費用が高額になりますし、仮性包茎しか治らないというデメリットもあります。

確実に包茎を治したいと考えるのであれば切る手術を検討することをおススメします。

オプション治療

オプション治療のイメージ画像

ここまで、包茎手術の術式として「切る手術」と「切らない手術」について説明しましたが、包茎の状態や希望する仕上がりによっては「オプション治療」が必要になることがあります。

包茎手術の主なオプション治療は以下の3つです。

  • 癒着剥離手術
  • 小帯温存法
  • 絞扼切除術

それぞれについて詳しく説明します。

癒着剥離手術

癒着剥離手術とは、真性包茎のペニスで包皮が亀頭に癒着している場合に行われる手術です。

包皮が亀頭に癒着している状態では包皮を切っても亀頭を露出することが出来ません。そのため、包茎手術と合わせて行う必要があります。

小帯温存法

小帯温存法とは、「裏スジ」と言われる包皮小帯(陰茎の腹側、尿道に下にあるヒダ)を、切除せずに温存する方法です。

通常の環状切開術では小帯が切除される場合があり、そうなると見た目が不自然になります。そこで、小帯を避けて「Vの字」に切除・縫合を行うのが「小帯温存法」です。

絞扼切除術(こうやくせつじょじゅつ)

絞扼(こうやく)とは、包皮口が狭く陰茎を締め付けている状態を言います。包茎手術をして亀頭を露出しても、絞扼があると陰茎を締め付けて痛みなどが出てしまいます。

絞扼切除術はそのような状態を取り除くための手術となります。

オプション治療まとめ

以上、包茎手術とセットで行われることのあるオプション治療について説明しました。これらのオプション治療はペニスの状態によって必要となる治療であり、必ず必要となるわけではありません。

クリニックによっては治療費を高くする目的で、本来不要にもかかわらず追加してくるところがほとんどです。

余計な治療にお金を払わされることの内容、包茎手術を受ける際には2つ~3つのクリニックでカウンセリングを受け、手術費用の打ち合わせを比較するようにしましょう。

まとめ

以上、包茎手術の術式について説明しました。

包茎手術を受ける時にはまず診察を受けることになり、どの術式で手術を行うかの説明があります。その時、どんな術式があるのかわからなければ、本来不要である治療を追加されて高額な治療費を支払うことにもなりかねません。残念ながら、そのようなクリニックは存在します。

診察を受けて手術費用の見積もりを提示されたときは明細もしっかりと確認し、不明な項目があれば「これはどんな治療か?なぜこの治療が必要なのか?」と質問するようにしましょう。

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石水朋哉

「包茎」は男性の大きな悩みの一つであり、その悩みを持つ人の手助けになればと思いこのサイトを立ち上げました。20以上のクリニックで実際に包茎手術のカウンセリングを受け、そういった体験を通して包茎に関する幅広い情報を発信しています。



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