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  • 公開日: 2018.06.21
  • 更新日: 2022.04.15

【医師監修】包茎手術の失敗事例と、失敗しないためにとるべき行動

梶 昇吾
【記事監修】
梶 昇吾
かじクリニック熊本 院長
日本美容外科学会 会員
日本医学脱毛学会 会員
平成7年 三重大学医学部卒業。平成9年 名古屋大学医学部附属病院 形成外科に入局。その後、大手美容外科クリニックの院長、大阪梅田中央クリニックの院長(中央クリニックグループ 技術指導医)を歴任し、令和元年 かじクリニック熊本を開設。
かじクリニック熊本公式サイト
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包茎手術を受けようか悩んでいるが、国民生活センターに寄せられた「手術失敗」のケースなどを知り、不安を感じている人はいるでしょう。

包茎手術は難しい手術ではありませんが、実際に失敗手術が発生していることは事実です。

そのため、仮性包茎のように健康リスクのない包茎に関しては、失敗の可能性も考慮したうえで慎重に検討したほうが良いでしょう。

ここでは、国民生活センターに寄せられた包茎手術に関する相談事例などを紹介するとともに、失敗に至ってしまった原因を紹介します。

包茎手術を受けようか検討している方は、手術にはこのようなリスクもあるという検討材料にしていただければ幸いです。

また、包茎手術で失敗しないために注意してほしいポイントを紹介します。

包茎手術の失敗相談事例

頭を抱えて座り込む男性の画像

国民生活センターのまとめによると、2016年5月27日までの過去5年間の登録分のうち、美容医療サービスを契約した男性からの相談件数は合計2,131件ありました。

その内、包茎手術に関する相談件数は約半数となる1,092件にのぼったとのことです。

品質・安全・衛生に関する相談は約2割

相談の寄せられた1,092件の内訳は以下のようになります。

相談内容 相談件数
契約・解約に関する相談 758件(69.4%)
価格・料金に関する相談 711件(65.1%)
役務品質や、安全・衛生に関する相談 218件(20.0%)

危害事例は5年間で74件

包茎手術について相談があった内、危害事例(障害や健康喪失状態)は74件あったようです。事例としては以下のような相談となります。

  • 痛み、腫れ
  • 施術部分が裂けた
  • 出血が続く
  • 大量に出血した
  • 組織の壊死
  • 勃起障害・射精障害などの性機能障害
  • 排尿障害

いずれの事例も深刻なものが多く、もし自分の身にこのようなことが起きたらと考えるとゾッとします。

失敗相談事例

では、実際に寄せられた相談事例の中から一部を引用して紹介します。

傷口が開き、引き連れ感あり

2 週間経つが術後の傷口がぱっくり割れてしまい、また、引きつれ感があり、陰茎部分が何も感じなくなってしまった。(20歳代・男性)

出典:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160623_2.pdf

傷口が開いてしまう原因としては、手術後創面がくっついていない状態で性行為等をしてしまうことが考えられますが、縫合自体がいい加減であった可能性もあります。

また、「引きつれ感」があるとのことですが、包皮の切り過ぎによって勃起した時に包皮が不足した状態となり、引きつれ感が出ることがあるようです。

基本的に包皮を切除する量は勃起した時の陰茎の長さに合わせ、余裕を持って切除しますが、切り過ぎによってはこのような状態となることが考えられます。なお、包皮は伸びますので多少の引きつれ感は時間が経過すると解消すると言われています。

一部が壊死してしまった

ネット広告を見て出向いた。医師とは思えない男性から説明を受け、手術台に上がらされ、医師から手術費用が65万円と言われた。また、「ヒアルロン酸を注射しないと包茎に戻る。15万円のものは一生残る」と言われ、約200万円の契約となった。痛みが引かず、泌尿器科を受診したら、一部が壊死していると言われた。(20歳代・男性)

出典:http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20160623_2.pdf

高額なヒアルロン酸の注入治療を受けたものの、ペニスの一部が壊死してしまったという相談です。ヒアルロン酸の注入は厳密にいえば包茎手術には関係なく、性器の機能を向上させる「早漏治療」や「亀頭増大手術」、「陰茎増大手術」の治療で行われます。

注入したヒアルロン酸によって血流が低下し、壊死してしまうことがあると言います。ヒアルロン酸の除去はできますが、壊死してしまった部分は切除せざるを得ません。

なぜ失敗手術が起きるのか?

股間の痛みに耐える男性の画像

ご覧いただいたように、包茎手術の相談が国民生活センターに寄せられる件数は少なくありません。

では、なぜ包茎手術に失敗が起きるのでしょうか?

包茎手術は難しい?

難易度の高い手術のため失敗するのではないか?と思われるかもしれませんが、包茎手術は難易度の低い手術だと言われています。

以下は、包茎手術を産業として広めた高須クリニックの高須克弥院長のコメントを引用したものです。

壊死するなんて、普通は考えられません。そもそも男性器の皮はよく伸びるから、患者様の望まれるだけ皮を取って差し上げていいんです。なのに、そういった不調を訴える患者様がいるということは、よほどあくどいことをしているんだろうと思います。

包茎手術をたとえるなら、爪切りのようなものです。伸びてる爪を切るのは怖くないでしょ?それくらい包茎手術は難易度の低い手術。よほど不器用じゃない限り失敗しないものなんです。

出典:http://spotlight-media.jp/article/303124432650736068

包茎手術の第一人者でもある高須院長曰く、包茎手術は難易度の低い手術とのことです。

アルバイト医師や研修医が対応することがある

なぜ難易度の低い手術で失敗が起きるのか?それは、簡単であるがゆえに、アルバイト医師や研修医が担当することがあることが原因かもしれません。

経験が少なく技術のない医師が担当すれば、簡単な手術であっても失敗するリスクは高くなります。

包茎手術で失敗しないために

調べているイメージ画像

失敗を回避する方法はたった一つ、「包茎手術を受けない」ことです。失敗の可能性はゼロではありません。

しかし、それでも包茎手術を受けるのであれば、失敗を回避するための対策が必要です。

ここでは、失敗しないためにとるべき行動について説明します。

信頼できる医師に手術してもらう

前述したとおり、包茎手術は難易度の低い手術と言われています。それ故に、アルバイト医師や研修医が担当するケースもあると聞きます。

手術を受ける場合は「どのクリニックで受けるか」も大切ですが、それよりも「どの医師に手術をしてもらうか」が大切です。

クリニックとして実績や来院患者数が多いクリニックであっても、執刀する医師は地域によって異なります。東京院の医師がベテランで高い技術を持っていたとしても、大阪の医師が同様に高い技術を持っているとは限りません。

手術を受ける時には担当する医師の経歴や実績を確認することが大切です。

フィラー剤注入の治療は慎重に

美容医療クリニックでは、「亀頭が大きくなる」「陰茎が太くなる」といった理由で、ヒアルロン酸等のフィラー剤を注入する治療をすすめてくることがあります。

しかし、これらの治療は包茎手術とは関係ありません。場合によっては包茎手術を受けても、勃起していない状態では亀頭に包皮が被ってしまうことがあり、それを防止するために亀頭を増大しストッパーの役割をさせたほうが良いというアドバイスもありますが、それらの治療を行うかどうかは慎重に判断したほうが良いでしょう。

手術後に不安を感じたら

ハートマークを持つ医師に画像

包茎手術後は性行為などいくつかの制限がありますが、それとは別に傷跡が落ち着くまでに3ヶ月を要すると言います。

しかし、そうは思っても手術後はちょっとしたことでも不安に感じるものです。ここでは、手術後に不安を感じた時や、明らかに手術に失敗した可能性があるときの対処法について説明します。

アフターケアのしっかりしているクリニックを選ぶ

クリニックによってアフターケアの対応は様々です。中には専門スタッフが24時間対応する電話相談窓口を設置しているクリニックもあります。

不安を感じたらいつでも相談できる、アフターケアのしっかりしているクリニックを選びましょう。

セカンドオピニオンを活用する

手術失敗の事例を見ていると、手術を受けたクリニックに相談しても「問題ない」「時間が経てば治る」など、過失を認めないケースもあるようです。

しかし、その言葉を鵜呑みにして時間が経過し、取返しの付かないことになりかねません。

そこでセカンドピニオンとして、手術を受けたクリニックとは別のクリニック、または泌尿器科に診察をしてもらうことをおすすめします。

国民生活センターに相談する

手術の失敗や料金トラブルに遭ってしまった時の相談先として、消費者庁では「消費者ホットライン」という電話相談窓口を設置しています。電話番号は局番なしの「188」です。

「188(いやや!)泣き寝入り」と覚えておきましょう。

または、国民生活センターにも相談できます。

通報/相談窓口・紛争解決_国民生活センター

まとめ

包茎手術の失敗について、実際に国民生活センターに寄せられた事例を交えて説明します。

難易度の低い手術であっても、失敗する可能性はゼロではありません。

手術を受ける場合は信頼して任せられる医師にお願いするようにしましょう。出来れば包茎専門に治療を行っているクリニックで、手術実績の多い医師が好ましいです。

また、フィラー剤を注入する「早漏治療」や「亀頭増大手術」、「陰茎増大手術」といった手術も深刻な失敗事例が報告されています。

逞しく見栄えが良いペニスは男であれば憧れるかもしれませんが、失敗した時のリスクは高いです。男性器機能を向上させる治療に関しては慎重に検討しましょう。

包茎手術の失敗について興味のある方は、以下のリンク先もご覧ください。

【医師監修】ツートンだけじゃない!包茎手術の失敗例と回避方法

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石水朋哉

「包茎」は男性の大きな悩みの一つであり、その悩みを持つ人の手助けになればと思いこのサイトを立ち上げました。20以上のクリニックで実際に包茎手術のカウンセリングを受け、そういった体験を通して包茎に関する幅広い情報を発信しています。


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