包茎手術の術式について~不要な治療を受けないために~

包茎手術にはいくつかの術式があります。そして、術式によって「仕上がり」や「手術費用」が大きく異なってきます。包茎手術を受けるうえで、各術式の特徴は知っておきたいところです。

また、クリニックによっては患者が知らないことをいいことに、本来不要な治療を追加して高額な治療費を請求してくるケースもあります。

そうならないためには包茎手術の術式を理解したうえで、複数のクリニックで診察を受け、見積もりや治療内容を比較することが大切です。

ここでは、

  • 切る手術の術式
  • 切らない手術の術式
  • オプション治療の術式
  • クリニックオリジナルの術式

の4つの項目に分けて、各術式について詳しく解説します。

切る包茎手術の術式

切る手術のイメージ画像

切る包茎手術とは、読んで字のごとく「メスを使って包皮を切る方法」です。

包茎手術において最も確実に包茎を治療する方法であり、ほとんどのケースでこの切る手術が用いられます。

切る手術の中にも以下4つの術式があります。

  • 環状切開術
  • 背面切開術
  • 亀頭直下埋没法
  • 根部環状切除術(バックカット法)

それぞれの術式について詳しく説明します。

環状切開術

環状切開術の手術跡の図解:余剰包皮を切除して縫合した際、内板と外板の急激な色の違いによりツートンカラーの手術跡が残る。

環状切開術は、包茎手術の術式として最も一般的な方法です。

亀頭に被ってしまう余剰包皮(余ってる部分)を帯状にぐるっと環状に切り取り、余剰分を少なくして亀頭を露出させます。

病院の泌尿器科で健康保険を使った場合の費用ですが、診療報酬は2,040点となり約2万円です。これに初診料・再診料・処方料(薬代)が加算され、実質負担は4万円程度となります。

保険適用外となる美容医療クリニックの場合の費用は5万円程度です。

ただし、包皮の内板(内側のピンク色の部分)と外板(外に出ている茶色の部分)を縫い合わせることにより、縫合部分を境に急激な色の変化が生じてしまい、いわゆる「ツートンカラー」と呼ばれる手術跡が残ります。

背面切開術

泌尿器科において保険適用となるもう一つの術式が背面切開術です。基本的に小児の真性包茎向けの術式であり、大人に対して行われることは多くありません。

一般的な手術の手順は以下のとおりです。

  1. 包皮の先端を縦に切除する
  2. 包皮を根元に引っ張って亀頭を露出する
  3. 切除した部分を左右に開いて横に縫合する

小児向けの手術の場合、縫合を行わず自然治癒させる方法が一般的です。

環状切開術と比べて切除する包皮の量が少なくて済み、施術後の回復が早いというメリットがあります。

また、保険適用での診療報酬は740点となり、環状切開よりも安い費用で手術ができます。

ただし、切る量が少ないため解消できる余剰分は少なく、真性包茎を仮性包茎にする手術と考えた方が良いでしょう。

また、包皮のバランスが崩れて不自然な見た目となるケースがあるリスクもあります。

美容医療クリニックでも対応しているクリニックがありますが、仕上がりが不自然になる可能性があるため希望する患者は少なく、対応クリニックは限られています。

亀頭直下埋没法

亀頭直下埋没法の手術跡の図解:余剰包皮切除後、亀頭の直下で縫合することで傷跡が亀頭に隠れ目立たなくなる。

亀頭直下埋没法とは、一言で説明すると「手術跡が目立たない、自然な仕上がりにする術式」です。

美容医療系のクリニックのほとんどが採用している術式であり、手術跡が目立たないことから多くの患者がこの術式で包茎を治療しています。美容目的の治療が出来ない泌尿器科では対応していません。

基本的な手術方法は環状切開術と同じで、余剰包皮を環状にぐるっと切り取ります。環状切開術と違う点は縫合する位置です。

環状切開術は亀頭のおよそ2cm程度下の位置で縫合するためツートンカラーの手術跡が目立つようになりますが、亀頭直下埋没法は亀頭の直下数ミリの位置で縫合するため、傷跡が皮に隠れて目立たなくなり、勃起時も亀頭の陰に隠れて目立たなくなります。

保険は適用されず全額自己負担となり、費用はクリニックによってバラバラですが15万円~20万円程度です。

根部環状切除術(バックカット法)

根部環状切除術はバックカット法とも呼ばれ、手術跡の目立たない術式です。

陰茎の根元の包皮を環状に切除し、包皮を根元に引き寄せて亀頭を露出し縫合します。そうすることで手術跡は陰毛に隠れて目立たなくなります。

また、性感帯である裏スジも温存することが出来るので、セックスの感度が低下することもありません。

ただし、自分で剥くことが出来る仮性包茎の人しか受けられない術式であり、真性包茎や嵌頓包茎(カントン包茎)の人は受けることができません。

また、手間や時間がかかる手術のため、亀頭直下埋没法よりも手術費用が高く、20万円~30万円程度となります。

切る包茎手術まとめ

以上、切る包茎手術の術式4つについて説明しました。包茎を確実に治したいのであれば、まずは切る手術を検討しましょう。

切る術式4つの特徴を以下にまとめます。

  環状切開術 背面切開術 亀頭直下埋没法 根部環状切除術
保険 適用 適用 適用外 適用外
治せる包茎の種類 真性包茎 不可
嵌頓包茎 不可
仮性包茎
手術跡 目立つ 目立つ 目立たない 目立たない
費用 約4万円 約3万円 約15~20万円 約20~30万円

※環状切開術と背面切開術の費用は保険適用の場合です

切らない包茎手術

切らない包茎手術のイメージ画像

切る手術がメスで包皮を切除するのに対し、切らない手術は文字通り、包皮を切らずに包茎を治す手術です。

切らないため傷跡が残らない、術後の回復が早いといったメリットがありましが、切る手術と比べると確実に包茎が治る方法ではありません。

切る手術には、主に以下3つの術式があります。

  • ナチュラルピーリング法
  • 亀頭増大術
  • 長茎術

それぞれの術式について詳しく説明します。

ナチュラルピーリング法

包皮を剥いて亀頭を露出した状態で、美容医療用の糸を使って包皮を陰茎の根元で固定する方法です。

簡単な手術なので費用が安く、傷跡が残らないメリットがあります。また、性感帯を切除しないのでセックスの感度が低下しないメリットもあります。

しかし、軽度の仮性包茎でなければ改善は期待できず、また時間の経過によって糸が切れ、再び包茎になってしまうことがあります。費用は3万円~5万円程度です。

亀頭増大術

亀頭にヒアルロン酸など人体に害のないフィラー剤を注入して大きくし、包皮が亀頭に被らないようストッパーの役割とする方法です。

傷跡が残らず術後の回復も早い、さらには亀頭が大きくなるといったメリットがあります。

しかし、フィラー剤はとても高価です。注入量によっては100万円以上の費用が必要になります。

また、フィラー剤は一定期間を経過すると体内に吸収され、増大効果もなくります。そうなれば再びフィラー剤を注入する必要があります。

そこで最近では、体内に吸収されにくい高分子ヒアルロン酸等を注入する人が増えています。効果は半永久的に続きますが、1ccあたりの費用が20万円近くするなどとても高いです。

フィラー剤の価格は定着期間が長いものほど高くなります。以下は価格の目安です。

フィラー剤 注入料金
短期定着タイプ ¥50,000~¥100,000
中期定着タイプ ¥75,000~¥150,000
長期定着タイプ ¥100,000~¥200,000

※価格は1ccあたりの価格の目安です

亀頭増大について、詳しくは以下のリンク先をご覧ください。

アイキャッチ費用は?後遺症は?ペニス(亀頭)増大手術の効果とおすすめクリニック5院
「ペニスを大きくして彼女をイカせたい」「男同士の裸の付き合いで恥ずかしい思いをしたくない」そんな悩みを持っているあなたに検討し...

長茎術

長茎術の解説画像:施術を受けることでペニスの長さが2cm~8cm程度長くなる。余剰包皮の解消により包茎の改善も期待できる。

長茎術とは、体内に埋没している陰茎を引っ張り出して固定し、陰茎を2cm~8cm程度長くする治療です。余剰包皮分よりも陰茎を長くすることで包茎を改善します。

しかし、長茎術で長くなるのは勃起していない状態の陰茎であり、勃起時の状態が長くなることは期待しないほうが良いでしょう。

手術前の診察でどの程度長くなるかは判断することができますので、確実に包茎が解消できるくらい長くなるのであれば治療を受けても良いかもしれません。

また、長茎術には主に以下3つの方法があります。

埋没陰茎長茎手術(切らない長茎術)

非切開式埋没陰茎長茎術(切らない長茎術)の解説画像:美容外科用の糸を使って靭帯を引っ張り、体内に埋没しているペニスを引っ張り出す。その状態で固定することでペニスが長くなる。

クリニックのホームページなどで「切らない長茎術」と書かれている方法です。

ペニスを体内に引き込み埋没させる要因として、恥骨から陰茎海綿体に付着している2種類の靭帯(陰茎ワナ靭帯と陰茎提靭帯)の存在があります。ペニスはこの靭帯によって支えられているのです。

埋没陰茎長茎術では、美容外科用の糸を使ってこの靭帯を引っ張り出し固定ます。そうすることで靭帯とともに埋没したペニスが引っ張り出され、長くなるという仕組みです。

切らない長茎術となってはいますが、これは「靭帯を切らない」という意味であり、ペニスの根元部分を数センチ切開する必要はあります。切開部分は陰毛に隠れるので目立ちません。

埋没陰茎長茎手術(切る長茎術)

切開式埋没陰茎長茎術(切る長茎術)の解説画像:靭帯の一部を剥離し、ペニスが長くなった状態で再度固定する。埋没したペニスが引っ張り出されて長くなる。

ペニスが長くなる仕組みは「非切開式埋没陰茎長茎術(切らない長茎術)」と似ていますが、切開式の場合は靭帯を引っ張って固定するのではなく、靭帯の一部を切除し、ペニスが長くなった状態で再度固定するという方法になります。

切らない長茎術よりも効果が高く、また半永久的に効果が持続すると言われています。

脂肪吸引式長茎術

脂肪吸引式長茎術の解説画像:下腹部の皮下脂肪を吸引することで、脂肪によって埋没していたペニスが引き出されて長くなる。

ペニスの根元付近の脂肪をカニューレと呼ばれる器具で吸引し、脂肪で隠れていたペニスを引き出し長くする方法です。

下腹部に脂肪がついてダイエットしても効果がないという中年より上の年代の方で埋没陰茎長茎術とセットで行う人もいます。

切らない包茎手術まとめ

以上、切らない包茎手術について説明しました。

傷跡が目立たない、術後の回復が早いといったメリットがある一方で、確実に包茎が治る方法ではありません。

また、切る手術と比べて手術費用が高額になりますし、仮性包茎しか治らないというデメリットもあります。

確実に包茎を治したいと考えるのであれば切る手術を検討することをおススメします。

オプション治療

オプション治療のイメージ画像

ここまで、包茎手術の術式として「切る手術」と「切らない手術」について説明しましたが、包茎の状態や希望する仕上がりによっては「オプション治療」が必要になることがあります。

包茎手術の主なオプション治療は以下の3つです。

  • 癒着剥離手術
  • 小帯温存法
  • 絞扼切除術

それぞれについて詳しく説明します。

癒着剥離手術

癒着剥離手術とは、真性包茎のペニスで包皮が亀頭に癒着している場合に行われる手術です。

包皮が亀頭に癒着している状態では包皮を切っても亀頭を露出することが出来ません。そのため、包茎手術と合わせて行う必要があります。

癒着の度合によって難易度が異なり、追加費用は10万円~30万円程度となります。

小帯温存法

小帯温存法とは、「裏スジ」と言われる包皮小帯(陰茎の腹側、尿道に下にあるヒダ)を、切除せずに温存する方法です。

通常の環状切開術では小帯が切除される場合があり、そうなると見た目が不自然になります。そこで、小帯を避けて「Vの字」に切除・縫合を行うのが「小帯温存法」です。

追加費用は10万円程度となります。

絞扼切除術(こうやくせつじょじゅつ)

絞扼(こうやく)とは、包皮口が狭く陰茎を締め付けている状態を言います。包茎手術をして亀頭を露出しても、絞扼があると陰茎を締め付けて痛みなどが出てしまいます。絞扼切除術はそのような状態を取り除くための手術となります。

追加費用は20万円程度となります。

オプション治療まとめ

以上、包茎手術とセットで行われることのあるオプション治療について説明しました。これらのオプション治療はペニスの状態によって必要となる治療であり、必ず必要となるわけではありません。

クリニックによっては治療費を高くする目的で、本来不要にもかかわらず追加してくるところもあるようです。

余計な治療にお金を払わされることの内容、包茎手術を受ける際には2つ~3つのクリニックでカウンセリングを受け、手術費用の打ち合わせを比較するようにしましょう。

クリニックオリジナルの術式

包茎手術に対応しているクリニックのWebサイトを見ていると、クリニック独自の名前がついている術式が書かれていることがあります。

そして、それらの術式の多くが「どのような手術なのか」詳しく書かれていません。

そこで、ここでは主なクリニックの独自の術式について、どんな手術なのかを説明します。

上野クリニック

テレビCMでもおなじみの上野クリニックは、全国に14院を展開している包茎手術専門の大手クリニックです。

上野クリニックでオリジナルの名称がつけられている術式について解説します。

複合曲線作図法

いわゆる「亀頭直下埋没法」+「小帯温存」がミックスした手術ですが、切除ラインや裏スジがより自然な見た目となるよう曲線に作図する術式です。

一般的な包茎手術は20~30分で終了しますが、「複合曲線作図法」では約1時間の手術時間をかけ、作図~切除~縫合まで丁寧に行われます。

ABCクリニック

ABCクリニックは全国に14院を展開している、包茎手術専門の大手クリニックです。

ABCクリニックでオリジナルの名称がつけられている術式について、内容と費用を解説します。

ABC式CSカット(50,000円)

ABCクリニックで最も安い術式です。「3,30,3プロジェクト」という割引サービスを利用することで30,000円で治療が可能です。

内容はクランプという包茎手術の専用器具を使った環状切開術です。クランプを亀頭に被せ、器具のガイドに沿って真っすぐ(ストレート)に包皮を切除する簡単な手術です。

クランプの「C」とストレートの「S」から「CSカット」と名付けられています。

器具を使った簡単な方法なため、自然な切除ラインなどの実現は難しく、手術後の見た目が良いとは言えません。

ABC式Sカット(100,000円)

クランプを使用せず、手作業で包皮を真っすぐに切除する簡単な手術です。

手作業のためある程度自然なラインで切除はできますが、他の術式と比べると手術後の見た目が良いとは言えません。

カントン包茎Sカット(150,000円)

嵌頓包茎(カントン包茎)のペニスに対するABC式Sカットです。

真性包茎Sカット(150,000円)

真性包茎のペニスに対するABC式Sカットです。

Vカット(美容特殊( 200,000円)

CSカットやSカットと違い、「手術跡が目立たつ仕上がりがキレイ」な術式です。「亀頭直下埋没法」と「小帯温存法」をミックスし、より自然な見た目を実現できます。

TVカット(美容特殊)(350,000円~500,000円)

TVの「T」とはTrim(トリム)のTで、整えるという意味です。「Vカット」では対応しきれない調整が必要な時に採用される術式です。

ワナ靭帯切離術(200,000円)

ワナ靭帯とは、「恥骨から陰茎海綿体に付着している2種類の靭帯の内の一つです。これを「切離」するので、前述した「埋没陰茎長茎手術(切る長茎術)」のことです。

まとめ

以上、包茎手術の術式について説明しました。

包茎手術を受ける時にはまず診察を受けることになり、どの術式で手術を行うかの説明があります。その時、どんな術式があるのかわからなければ、本来不要である治療を追加されて高額な治療費を支払うことにもなりかねません。残念ながら、そのようなクリニックは存在します。

診察を受けて手術費用の見積もりを提示されたときは明細もしっかりと確認し、不明な項目があれば「これはどんな治療か?なぜこの治療が必要なのか?」と質問するようにしましょう。



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