• 公開日: 2018.06.27
• 更新日: 2022.04.15

【医師監修】【感度は？早漏は？】包茎手術後のセックス・オナニー事情

包茎手術を検討している人の悩みの一つに、“手術後のセックスやオナニーはどうなるのか”があります。

ネットを見ていると、「性感帯を切られるので気持ちよくなくなる」といった情報もあり、不安を感じている人も多いと思います。

ここでは、「感度はどうなるのか？」「手術後いつからセックスできるのか？」「早漏は治る？」などなど、包茎手術後のセックス・オナニー事情について、様々な視点から説明します。

セックスは手術の何日後に解禁される？

包茎手術にはいくつかの術後の制限がありますが、中でも気になるのは「いつからセックスは解禁されるか」です。

一般的に、セックスが解禁されるのは術後3週間～1ヶ月です。しかし、手術の方法によって異なることもありますので、必ず医師の指示に従ってください。

我慢できずにセックスやオナニーをしてしまった場合、縫合した傷口が開いてしまい、汚い跡が残ってしまうことがありますので要注意です。

包茎手術を受けると感度は下がる？

折角包茎を治して立派なペニスにしたのに、セックスの感度が下がってしまっては本末転倒です。

ここでは、包茎手術後の感度について説明します。

内板の切除により若干低下する

結論から言えば、包茎手術を受けることで感度の低下は若干あります。これは、手術によって性感帯である内板（包皮の内側の皮膚）を切除するためです。

しかし、ペニスのメインとなる性感帯は亀頭です。内板を切除したからと言ってセックスが気持ちよくなくなったり、不感症になると言うことはありませんので安心してください。

包皮小帯（裏スジ）は温存が可能

包茎手術を受けると包皮小帯が切除され、感度が低下するという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

包皮小帯とは、陰茎の腹側、尿道口の下にあるヒダの部分です。一般的に裏スジと呼ばれます。確かに余剰包皮を切除する際、このヒダの一部が切除されることがあり、それによって感度が若干低下する可能性はあります。

しかし、包茎手術を専門に行っている美容医療系のクリニック（上野クリニックやABCクリニックなど）であれば、「小帯温存法」や「Vカット」という名称で、小帯を避けてVの字に切除することも可能です。

Vの字にカットするメリットは小帯を温存するだけでなく、見た目が自然に剥けているペニスに近い仕上がりになるという点もあります。

感度が低下しない手術方法もある

感度が低下する手術に共通して言えることは、包皮の内板（内側の包皮）を切除するという点です。しかし、内板を切除しない手術法もあります。

根部環状切除術（バックカット法）

根部環状切除術はバックカット法とも呼ばれる手術方法です。陰茎の付け根の包皮を環状に切除し、包皮を根元に引き寄せて亀頭を露出し縫合します。

性感帯である内板や包皮小帯を切除しませんので、感度の低下を防ぐことが出来ます。また、手術跡が陰毛に隠れて目立たなくなるというメリットもあります。

ただし、自分で剥くことが出来る仮性包茎の人しか受けられない術式であり、真性包茎や嵌頓包茎（カントン包茎）の人は受けることができません。

切らない包茎手術（ナチュラルピーリング法）

包皮を剥いて亀頭を露出した状態で、美容医療用の糸を使って包皮を陰茎の根元で固定する方法です。

性感帯を切除しないのでセックスの感度が低下しません。また、簡単な手術なので費用が安く、傷跡が残らないメリットもあります。

しかし、軽度の仮性包茎でなければ改善は期待できず、また時間の経過によって糸が切れ、再び包茎になってしまうことがあります。

包茎手術を受けると早漏になる？

包茎手術を受けると性感帯である亀頭が露出された状態になるため、早漏になるのでは？と心配している方もいるかもしれません。

ここでは、包茎手術後は早漏になるかどうかを説明します。

一時的に早漏になるが徐々に改善される

包茎が原因の早漏として「過敏性早漏」があります。普段包皮に覆われている亀頭は刺激に弱く、少しの刺激で射精感がこみ上げてしまうというものです。

包茎手術を受けると性感帯である亀頭が露出された状態となり、セックスの際に得られる快感が大きくなります。そのため早漏になることが多いようです。

しかし、この症状は一時的なもので、亀頭が刺激に慣れていくに従って早漏は徐々に改善されていきます。

一時的にフィラー剤で強化する方法もある

包茎手術後の一時的な早漏対策として、亀頭にフィラー剤を注入して強化するという方法があります。

亀頭を大きくして、見栄えやセックスで女性に与える快感を大きくする「亀頭増大術」というものがありますが、その手術を早漏対策として施すものです。

フィラー剤とはヒアルロン酸などがあり、人体に害がなく一定期間が経過すると体内に吸収されます。

フィラー剤は高いものですが、定着期間が半年程度の短いものであれば比較的安価なので、効果的な早漏対策となります。

関連記事：包茎だけではない早漏の原因と、今日からできる3つの早漏対策

手術跡は女性に見られてもバレない？

包茎手術は余剰包皮を切除し、縫合する手術です。そのため手術跡が残ることになります。

自然に向けているペニスとは見た目が多少異なることから、女性にバレないか、嫌がられないか心配する方もいるかもしれません。

手術跡が目立たない術式がある

泌尿器科で行っている簡易的な包茎手術の場合、ツートンカラーの手術跡が残ります。包皮の切除後、ピンク色の内板（内側の包皮）と肌色の外板（外側の包皮）を縫合することで急激な色の変化が生じてしまうというものです。

ツートンカラーにならないためには、美容医療クリニックが提供している「亀頭直下埋没法」という方法で手術をすることです。

縫合箇所を亀頭の直下数ミリの位置にすることで、勃起していない時は包皮に隠れて手術跡が見えませんし、勃起した時も亀頭の陰に隠れて跡が目立たなくなります。

亀頭直下埋没法について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

【医師監修】亀頭直下埋没法の特徴と費用について

女性の8割は手術跡を気にしない

当サイトが389人の女性に対して行った独自アンケートによると、「包茎手術の傷跡は気になりますか？」という質問に対し、83.0%にあたる323人の女性が「気にならない」と回答しています。

一方で、「包茎の男性は好きですか？」という質問に対しては、82.5%にあたる321人の女性が「嫌い」と回答しています。

包茎は不衛生であり、子宮頸がんなどの病気に感染するリスクや臭いといった問題があり、嫌いな女性が多いです。

女性からすれば手術跡が残ったとしても包茎を治してくれた方が嬉しいのは間違いないでしょう。

アンケートの結果について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

包茎に対する女性の本音を徹底調査！389人にアンケート

包茎手術をするとペニスは大きくなる？

包茎は包皮が邪魔をしてペニスが大きくならないという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。そのため、包茎手術を受ければ邪魔するものがなくなってペニスが大きくなるのでは？と考えている人もいると思います。

ペニスが成長するのは17～18歳ごろまで

結論から言えば、包茎手術によって亀頭を露出したからと言って、ペニスがそこから成長することはありません。

ペニスが成長するのは第二次性徴の17～18歳ごろまでです。思春期を迎える前の子供のころに包茎手術を行っていれば成長する可能性もありますが、第二次性徴が終了してから包茎手術を受けてもペニスが大きくなることはないでしょう。

ペニスを大きくする治療について

包茎手術を行っている美容医療クリニックでは、男性器の機能向上を目的とした以下の治療を提供しています。

• 亀頭増大術
• 陰茎増大術
• 長茎術

上記のうち、「亀頭増大術」と「陰茎増大術」については、ヒアルロン酸等のフィラー剤を注入してサイズアップを行う治療です。

しかし、フィラー剤は高価であり、注入量によっては100万円以上の費用がかかることもあります。また、「フィラー剤の注入によって亀頭が壊死した」といった相談が国民生活センターに寄せられており、リスクがゼロではない治療です。

亀頭増大術について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

費用は？後遺症は？ペニス（亀頭）増大手術の効果とリスク

「長茎術」は体内に埋没しているペニスを引っ張り出して、ペニスを長くする治療です。しかし、長くなるのはあくまでも勃起していない状態のペニスであり、勃起時の状態が長くなることは期待できないと言われています。

長茎術について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

長茎術とは？長くなる仕組みからリスクや後遺症まで詳しく解説

包茎手術のリスクについて

包茎手術はペニスを衛生的に保ち、見栄えも改善する治療です。しかし、ごく稀に手術の失敗により大きな後遺症が残るリスクもあります。

代表的なリスクとしては以下があります。

• ED（勃起不全）
• 射精障害

これは、余剰包皮を切除する際に冠状溝を深く切開してしまい、陰茎背神経が損傷してしまうことが原因と言われています。

ケースとしては決して多くありませんが、このようなリスクがあることだけは理解しておきましょう。

包茎手術の失敗を避けるためには、信頼できるクリニックで手術を受けること、実績があり技術が確かな医師に担当してもらうことが大切です。

「安いから」「割引してくれたから」といった安易な理由でクリニックを選ぶべきではありません。

包茎手術の失敗について詳しくは以下のリンクをご覧ください。

【医師監修】包茎手術の失敗事例と、失敗しないためにとるべき行動

まとめ

以上、包茎手術後のセックス・オナニー事情についてまとめました。

まず、術後にセックス（オナニー）が解禁されるのは、縫合した部分がしっかりと完治する3週間～1ヶ月となります。完治する前にセックス等を行うと塞いだ傷口が開き、汚い傷跡が残ることになります。長い禁欲生活はとても大変だと思いますが辛抱しましょう。

また、手術後には若干セックスの感度が低下する可能性がありますが、あくまでもメインの性感帯は亀頭です。セックスが気持ちよくなくなるといった心配は必要ないでしょう。

術後のセックス、オナニーについて不安がある場合、診察の際に医師に質問し、納得してから手術を受けることが大切です。

美容医療系のクリニックであれば大半は無料で診察を行っていますので、最低でも2つ～3つのクリニックで診察を受け、一番信頼がおけると思ったクリニックで手術を受けるようにしましょう。