• 公開日: 2016.09.07
• 更新日: 2019.03.29

包茎手術でセックスの感度は下がるのか？大手クリニックに聞いてみた

包茎手術を受けるとセックスやオナニーの感度が下がるのでは？と不安を感じていませんか？

ネットでもそのような情報を発信しているサイトが多数ありますが、本当のところはどうなのでしょうか？

結論から言うと、包茎手術を受けてもセックスの感度は低下しません。

包皮小帯を切る＝（イコール）感度低下はない

感度が低下する、鈍ると書いてあるサイトで理由として挙げられているのが、「包茎手術は、性感帯である包皮小帯を切除するので感度が下がる」というものです。

包皮小帯とはなにかというと、ペニスの腹部分、亀頭の下にある裏スジのことです。

確かに包茎手術を行った場合、包皮小帯（裏スジ）が切除されることがあります。

しかし、ペニスの性感帯として重要なのは亀頭です。よって、包皮小帯（裏スジ）を切除したからと言ってセックスの感度が鈍るということはありません。

大手クリニックに質問してみた

しかし、私がどれだけ「包茎手術で感度は低下しない」と言っても説得力がないでしょう。

そこで、実際に大手包茎手術クリニックであるABCクリニックと上野クリニックに、包茎手術で包皮小帯（裏スジ）を切除すると感度は低下するのかメールで相談してみました。回答は以下の通りです。

ABCクリニックからの回答

ABCクリニックから返信されたメールの画像です。

メールにも「包茎治療により感度が下がるという事は基本的にございません。」と書かれています。

「基本的に」というのが引っかかりますが、医療行為を行うクリニックである以上、メール相談で断定することは難しいのだと思います。

筆者もネットの情報で不安になり、カウンセリングの際に同じ質問をしましたが、「筆者様のペニスであれば、包皮小帯を切除することはありません。しかし、仮に切除したとしても感度が低下することはありません。ネットには感度が下がると間違った情報が多くありますが・・・」ということでした。

ちなみにABCクリニックの「Vカット（税込14万円）」の場合、小帯をVの字にデザインして小帯を形成（温存）してくれる手術が可能です。

上野クリニックからの回答

続いて、上野クリニックから返信されたメールの画像です。

いかがでしょうか？回答にあるとおり、「包皮小帯自体は性感帯ではなく、切除しても性感を損なうことはない」と書かれています。

また、患者が希望すれば包皮小帯を形成（温存）する処置も可能となるとも回答が来ています。ほとんどのクリニックがこの「小帯形成（温存）」をオプションメニューとして用意しています。

メールにあるとおり、上野クリニックも小帯を温存する治療に対応しています。

東京ノーストクリニックからの回答

最後に、東京ノーストクリニックから返信されたメールの画像です。

東京ノーストクリニックの回答も、ABCクリニック、上野クリニック同様に「小帯を切除しても感度は変わらない」というものでした。

むしろ仮性包茎を治療することで、これまで守られて亀頭が露出され、感度が敏感になる、早漏になるとご丁寧に回答してくれています。

希望すれば東京ノーストクリニックでも小帯形成、温存の治療に対応しています。

小帯形成（温存）手術はなんのためにあるのか？

包茎手術のメニューの中には「小帯温存」や「小帯形成」といったメニューがあります。

間違った情報を発信しているサイトは恐らく、こういったメニューだけを見て「小帯を形成（温存）する治療があるということは、小帯を切ると感度が鈍るからだ」と勘違いしているのではないかと思います。

実際に小帯温存や小帯形成のメニューが何のためにあるかというと、「裏スジをより自然な見た目にするため」です。

包茎手術は基本的に、余った包皮をまっすぐ輪切り（環状切開）します。そのため、ペニスによってはVの字になっている小帯（裏スジ）を切除することになります。

そうなると、自然に剥けているペニスと比較して、見た目に若干の違いが生じます。他人から見て違和感を感じるほどの違いではありませんが、それでも気になるという方向けに、小帯（裏スジ）をVの字にデザインしてカットする方法もあるよと提供しているのが小帯温存や小帯形成です。

まっすぐカットする手術と比べて手間がかかるため、追加費用が発生する場合もありますので、費用と相談して追加するかどうか決めると良いでしょう。